住宅密集地での狭小住宅の場合、まず採光の問題が生じます。
吹き抜けを設ければ採光の問題は解消できますが、その場合、大きく面積を奪われますので、間取りや耐震性のうえで新たな問題が生じます。
通常の注文住宅で採光問題に取り組む場合、一般的には吹き抜けなどを天井に設けますが、それだと耐震性が危うくなってしまいます。 そのため、ユーケンビルドでは「採光ダクト」や「採光廊下」を取り入れ、家中に太陽の光が差し込むようにしています。
その様な問題に対し、当店では採光廊下と採光ダクトを標準設備として導入しております。 こうした仕様は吹き抜けのように面積を大きく取られる心配がないので、建築基準法で定められた耐震性を上回ることを可能にしました。
約95%の反射率を誇る採光ダクトを天井に埋め込むことで、柔らかい太陽の光を部屋全体に行き渡らせることができます。
晴れている日は、照明器具以上に明るい部屋を実現できる優れものです。

太陽の光を採り込み、反射を利用し直下階に自然光をほぼそのままの状態で送りこむ光のダクトです。
ダクトの内部は95%の反射率を持つ特殊鏡面からできております。




形状 | 垂直型 |
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サイズ | W750mm×H750mm×L4,000mm |
放光部 | W750mm×H750mm×1ヶ所 |
各種透過材量 | 採光部(網入り複層ガラス):79.10% |
ダクト密閉用透明アクリル板×2枚:92.00% | |
放光部(乳半アクリル板):80.00% |
放光部光束量シミュレーション結果グラフ
年間の各月代表日9:00~17:00の光束量変化 [計測地点 大阪府松原市 座標:34.633208、135.53833]
春季 | 夏季 | 秋季 | 冬季 | 年間平均 | |||||
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3月22日 | 春季平均 | 6月22日 | 夏季平均 | 9月22日 | 秋季平均 | 12月22日 | 冬季平均 | – | |
12:00 | 3~5月 | 12:00 | 6~8月 | 12:00 | 9~11月 | 12:00 | 12~2月 | – | |
光束量【lm】 | 26038 | 18183 | 30366 | 19695 | 25490 | 12127 | 16377 | 10289 | 15073 |
照明器具 | 10.6 | 7.4 | 12.3 | 8 | 10.3 | 4.9 | 6.6 | 4.2 | 6.1 |
台数換算【台】 |
※照明器具換算:トラフ型照明器具32w×1灯 下方光束量2464lm パナソニックFSA41030F+光源FHF32EX-N-H
※シミュレーションは完全晴天を前提としております。
※シミュレーション結果は予測値であり、保証値ではありません。
高い透明性と耐衝撃性のあるポリカーボネート板と通常床と同等の耐荷重性のある
FRPグレーチングで、大型の天窓からふりそそぐ自然光を多く直下階に落とします。


住宅が密集している大阪市には、風通しを確保するために道路側の窓を大きくした造りの家が多くあります。住宅密集地での狭小住宅の風の通りを考えると、必ず道路側の窓が大きな吐き出しになりがちです。
窓を大きくとることで通風問題は解決できますが、日中に窓を全開にしようと思ってもお家の中が道路から丸見えになってしまいます。
そこで大きな面格子(採風ルーバー)を設置することにより、日中は風通しを確保したままプライバシーを守ることができます。採風ルーバーとは、古民家に多く見られる出格子のことで、風通しとプライバシーを共に確保してくれます。
開閉できる大型天窓と窓位置の工夫により、熱気がこもりにくい風通しの良い間取りをご提案いたしております。
また、下から上へ上昇した温かい空気を自動で逃してくれるセンサー付トップライトも涼しい家づくりには欠かせません。天井に取り付けた大型天窓が、天井に篭った熱気や湿気を家の中に溜めずに外へと追い出してくれます。
この他にも、気流を考慮した窓の位置や風通しを良くする間取りなど、プロの目線からアドバイスさせていただきます。

古民家の出格子の役割を再現しました。
採風ルーバー(大きな面格子)は風の通りを確保しながら、日中はプライバシーを守ってくれます。


温められた空気は温度の高低差により下から上へと向かいます。
温度・雨センサーの付いたトップライトは、その空気が上部で溜まらないないように設定温度に達すると自動的に開放し、
そよ風を起こします。


耐震・耐火性に優れたツーバイフォー住宅は一般的な木造住宅に比べて、おおよそ半額の保険料で済みます。
数々の大震災でツーバイフォー住宅の強さが証明されています。
- 阪神淡路大震災
- 新潟県中越地震
- 東日本大震災
- 96.8%が、特に補修の必要性なく継続して居住可能
- 他工法では18,800棟が全壊・半壊に対し、ツーバイフォー工法では全壊・半壊が0棟
- ツーバイフォー工法は95%居住に支障なし

ツーバイフォー住宅では構造用製材でつくった枠組みに構造用合板を張り付けた「パネル」で床・壁・屋根を構成して建物を支えます。
軸組工法は「柱」や「梁」などを点で結合するのに対し、ツーバイフォー工法は「面と線」により6面体で、建物を支えています。
通常の木造住宅では柱で住宅を支えますが、ユーケンビルドが行う家造りでは、この6面体が住宅を支えるため、耐震性にも優れているのです。
そして何よりも耐震性にばらつきが無いのは工法がルール化されており、災害を前提に考えられた工法であるからです。

次に各部屋ごとも6面体で構成されるため部屋の建具を閉じれば火は逃げ場を失い、しばらくはその部屋のみで火を放ち、その間に消防活動が充分間に合うため、家全体の焼失を防ぐことができます。こうした構造を「ファイヤーストップ構造」といいます。
このように耐震性、耐火性に優れているため、ユーケンビルドの注文住宅は火災保険料が木造の約半額の金額で済むといったメリットも備わっています。
狭小地では叶えにくい耐震性を有した採光性と採風性のある
家作りを柱としています。

耐震性では
構造材の増加、構造材の選定により建築基準法を上回る耐震性を実現しています。
※ツーバイフォー工法は一般木造住宅と比べると地震保険・火災保険料がおよそ半額ですみます。
採光性では
自然の光を 採光ダクト・採光廊下を通じ取り入れる工夫をしています。
※人間の体は太陽の光を浴びることで生活リズムを保ち健康面にも役立つと言われています。最近では身体面だけでなく心の健康面からも太陽光は良い影響をあたえるという研究結果が数多くあります。
採風性では
風の通りやすい間取りの工夫、屋根からくる夏場の熱源を逃がす工夫などにより空調機器に頼りすぎない住宅をご提案いたします。